秋葉原小林歯科クリニック

  東京都千代田区神田
     佐久間町1-26

     03-3255-6480

     小林 昭彦

 

 東京地裁 平成 9年 5月13日判決(平成八年(ワ)第一二六六二号)

  被害者の職業
土木作業員 17歳男性 
歯科に関する情報
「外傷性歯牙脱落・破折欠損等」に対し、「10本の歯が義歯となったが、今後も将来 にわたり6年ごとに義歯を交換する必要があり」
原告の主張
「七歯以上である一○歯に対して歯科補綴をしたことが認められ、加えて、原告本人によれば、かみ合わせが悪くなり、言葉の発音もはっきりできなくなったことが認められる」
「後遺障害により症状固定時から六七歳まで四七年間にわたり一四パーセントの労働能力を喪失した」
判決
後遺障害逸失利益は認めないが、後遺障害慰謝料にしん酌して450万円を認める。

この被害者は、可撤式義歯(かてつしきぎし:取り外し式入れ歯のこと)による治療をおこなった事と思われますが、咀嚼能力の低下と数年ごとの義歯の再度の新製が不可避でありました。もちろん、判決では、後遺障害慰謝料に対して450万円を認められましたが、お金では、取り戻せないものがあった事でしょう。担当医により、歯を喪失した場合の「治療方法の選択肢」が提示され、被害者自身が十分理解した上で、治療方法が選択されているかはわかりません。

 

 13歳男子の歯牙破折等で顎骨成長終了後のインプラント治療の費用を認めた


横浜地裁平成14年(ワ)第2326号損害賠償請求事件

13歳男子中学生(原告)は、平成11年12月25日神奈川県海老名市内の横断歩道を自転車で横断中、一時停止道路から低速進入の被告運転の乗用車と衝突し顔面打撲、右足打撲、両手挫創、外傷性歯牙亜脱臼、潰瘍性歯髄炎(外傷性歯牙破折による)の傷害を負い、15日通院して、将来のインプラント治療費100万円等合計414万6,545円を求めて提訴した。     
裁判所は、13歳男子の将来の治療費を認めた。
「17,18歳になって(顎骨の)成長が終了した時点で改めて固定性の処置をする」が、「固定性の処置はインプラントを望んでおり」「インプラント治療の費用」「60万円を下らない金額を支出する。」とし、中間利息を控除して認めた。
歯科診療に際しての特記事項:本件事故により原告は、歯随処置及び矯正治療を受けたが、破折が根面まで拡大し、受傷約5ヶ月後の平成12年5月15日に抜歯した。
本事件確定判決は、インプラント治療が原告患者にとっては、歯牙喪失患者の選択肢の一つであり、かつ何らかの事由でインプラント手術を後に行う場合は事前に医療費を請求できることを判示した。また、歯科診療従事者には医療行為途中で起こりうる歯牙破折の結果抜歯に至っても事故に原因があれば、歯牙喪失は事故の損害賠償の対象であることを判示した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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